2013年12月10日火曜日

歩きスマホ

歩きながらスマートフォンをいじくる行為の危なさが最近の問題になっている。
皆「確かに危ない」「確かに邪魔だ」と思いながら、「ケータイと何が違うの?」という疑問も持っているようだ。
歩きスマフォが危ない理由を私なりに考えてみた。

  • 視覚への依存が高くなった
    • いわゆるガラケーのように、物理的なボタンを押して入力するデバイスに比べ、タッチパネルは画面を見ずに入力することが難しい。従って、画面を見る時間が長くなり、相対的に周囲を確認する時間が短くなる。
  • 画面が大きく明るくなった
    • 大きく明るい画面をずっと見ていて、ふと暗い周囲に目をやると周囲を視認しにくい。そんな順応の効果(残効)がガラケーに比べて大きくなった可能性がある。
  • コンテンツが高度になった
    • 動画や即時性の高いコミュニケーションツールなど、目を離したくない(没頭できる)コンテンツが増えたこともあろう。また、動画のように画面が動くと、周囲へ目を向けたときに運動残効が起こり、知覚が一瞬狂う可能性もある。
  • 片手入力しにくくなった
    • 画面の大型化に従って、片手で入力し続けるのが難しくなった可能性がある。片手なら半身(はんみ)で歩けていたが、デバイスを両手で扱うと、自ずと姿勢も手元に集中しがちである。 そうなれば周囲が見えにくくなる。
  • 音と併用する頻度が上がった
    • ガラケーに比べ、音声をイヤホンで聴く頻度が上がっているかも知れない。そうだとすると、今まではメールを打つだけだった人が、音楽を聴きながら打つようになったり、写真を見るだけだった人が音声付き動画を見るようになってしまった可能性もある。(つまり視覚だけでなく聴覚も阻害されていることになる。)

これらがどれくらい当てはまっているかは実験してみないと解らないが、ざっと考えるだけでも従来のケータイとは全然違いそうである。


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